海外でもお金をかけずに美味しいお米を食べる方法〜我が家の場合〜

シンガポール生活

我が家はシンガポール在住6年目ですが、
日本産のお米を買ったことが一度もありません。
でも毎日もちもちツヤツヤの美味しいごはんを食べています。

これを言うとだいたいお友達に驚かれて「え、どーやって!?」と聞かれることが多いので、今回は「海外でお金をかけずに美味しいお米を食べる方法(我が家バージョン)」を紹介してみようと思います。

  • 日本のお米は美味しいけれど、海外で買うと高すぎる…。
  • 食費はなるべく安く抑えたい。でもパサパサのまずいお米は絶対嫌…。

こんなあるあるなお悩みを持っている方に是非読んでもらえたらと思います。

海外でもお金をかけずに美味しいお米を食べる方法

  1. 圧力鍋で炊く
  2. もち米を足す

この2つだけです!

1. 圧力鍋で炊く

我が家がもう何年もリピートしているのは、5kgで10ドル弱(800円もしない)のこちらのベトナム産のジャポニカ米、「KOALA」です!

我が家が愛用しているベトナム産のお米

割と小粒で丸っこくてかわいいです。粒の大きさも揃っており欠けているものもほとんどありません。
丁寧に精米されている印象です。

ベトナム産のお米の様子

炊飯器で炊くとはっきり言ってイマイチな子なのですが、圧力鍋で炊くと、もっちりツヤツヤでほのかに甘みすら感じる、それはそれは美味しいお米に大変身するのです。

2. もち米を足す

圧力鍋だけでも十分なのですが、さらに我が家では、もち米を少し足しています。
正確にいうともち米ではなく、ライスベリーというタイ産の赤米を使用しています

実はシンガポールでは手頃な価格のもち米を見つけることができなかったんですよね(涙。
でもこれが結果オーライでした!

ライスベリーはポリフェノールなどの抗酸化物質、葉酸、亜鉛や鉄、食物繊維を多く含み、その栄養価の高さが注目されているスーパーフード。
鮮やかな紫色ともっちりとした食感が特徴で、大さじ1加えるだけで、お赤飯のような淡い紫色のごはんになります!

さらに我が家は雑穀好きなので十穀米も足しています。
雑穀ってボソボソパサパサの食感が苦手という方も多いですよね。
でも、圧力鍋+ライスベリーのおかげで全くそんなこともなく、ふっくらもちもちな仕上がりです。

ベリーライスと十穀米

左のライスベリーはRedmartで5.5ドル、右の雑穀米はumamill(ウマミル)で21.4ドル。

ローカルスーパーで買える雑穀米にはやたらトウモロコシや豆類が入っていてゴロゴロ感が強いのが苦手なのですが、umamillの雑穀米にはそういうものが入ってないところが気に入っています。

ブレンドするのとか面倒だな…という方には、少し割高になりますが18種類の穀物がブレンドされている「雑穀美人」という商品がおすすめです。明治屋で25ドルくらいだったと思います。もちもち要素のもち麦や赤米、その他の雑穀がバランスよく配合されていて味もおいしいです。

雑穀美人

実際の炊き方

少し脱線したので話を戻しますね。
実際の炊き方はこんな感じです。

  1. お米3合を研ぎます。水を変えて3回。

2. すすぎます。水を変えて5回。
※独特の匂いが残ることがあるので、ここはしっかりめに洗いましょう。

3. 圧力鍋に移して十穀米とライスベリーをそれぞれ大さじ1ずつ加えます。(どちらも洗う必要はありません)

4. 圧力鍋に入れた全てのお米の量(白米3合+ライスベリー大匙1+雑穀米大匙1)に対して、水を入れて、軽く混ぜます。

水の分量は少し多めにします。私がこれまで試行錯誤して見つけたベストな配合は、1合に対して1,24倍の水を入れる、です。ライスベリーと雑穀米は説明に書いてある通り1倍の水でOK。

つまり3合炊くので、1,24合(223ml)×3+大匙1(15ml)×2=約700ml。
3カップのお水に100ml追加する感じです。

ここは圧力鍋の威力やお米の種類によって変わるのでお好みの量を見つけてくださいね。(ちなみに我が家で愛用している圧力鍋はフィスラーの4.5Lタイプのものです。)

5. 浸水の必要はないので、水を入れたらもういきなり炊いちゃってOKです。
強火でガンガン加熱して、シューっとなったら弱火にして加圧3分。
火を止めたあとは、自然に圧が下がるまで放置で出来上がりです。

お米を炊き始めてから圧が下がるまでだいたい20分です!めちゃくちゃ速いですよね!

出来上がりはこんな感じ。まるでお赤飯のようなもちもちツヤツヤ感です♡
(ちょっとわかりづらい写真でごめんなさい!)

圧力鍋で炊くと美味しくなる理由

「圧力鍋の炊飯特性について」という資料に詳しく載っていたので抜粋させてもらいます。

圧力鍋は沸騰温度が100度よりも高くなるので、お米に含まれるデンプンのアルファ化(デンプン分子が糊化すること)がより促進される

高温で加熱することによって、米粒の表面の組織が壊れ糊化した成分が米粒のまわりにくっつくことでもっちり感が生まれる

十分な糊化が進んだお米は老化(放置すると硬くなること)しにくいので、冷めても美味しさが損なわれにくい

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhej1951/27/2/27_2_92/_article/-char/ja/

もともと柔らかく粘り気の強い品種のお米(魚沼産コシヒカリなど)を圧力鍋で炊くと、粘りが強くなりすぎてしまい好みが分かれることがある…というのは個人的に面白いなあと思いました。
外国産のお米、日本産でもあっさりタイプの品種のお米、パサつきが気になる古米や古々米は、圧力鍋との相性がとても良いということですね。

参考ページ:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhej1951/27/2/27_2_92/_article/-char/ja/

シンガポールで買えるおすすめのお米

私がこれまでに買ったことがあるのは、KOALA、SAKURA、FairPrice Premium Japonica Riceですが、どれもベトナム産なので大きな違いは感じませんでした。
Redmartでいつも割引しているという理由からKOALAをリピート買いしています。

アメリカ産のお米をおすすめしない理由

Fairpriceでも手に入るこちら。ジャポニカ米としては一番流通している気がするので、これを買って「やっぱり外国産のお米は美味しくない!」って誤解してしまう日本人の方が多いのではと勝手に危惧しています。
ジャポニカ米と言ってもベトナム産のものとは全く違います。
私も来星当初はよくわからずに最寄りのローカルスーパーで唯一手に入るジャポニカ米のこちらを買っていたのですが、粒も揃ってないし、とにかく傷んだお米や虫の混入率が異様に高く失望したので、おすすめしません。

価格もKOALAより高いですし。(愛用してる方いたらごめんなさい!)

シンガポールで買える日本産のお米の相場

5キロあたり40〜80ドルと幅広いです。
私が見た最安値はフェアプラで見た石巻産のひとめぼれ、35.8ドル。
ちなみに先のアメリカ産のお米は11.8ドル。その差3倍以上。

ファアプラで見かけた日本産米とアメリカ産米

やはり我が家の家計には厳しい値段だなあと思います…。

まとめ

圧力鍋ご飯の味を知ってしまうと、もう炊飯器には戻れません。

それに圧力鍋には美味しさだけでなく、時短、光熱費の節約、清潔(丸洗いできる)、料理の幅が広がる、といった嬉しいメリットがたくさんあります。

間違いなくシンガポールに持ってきてよかった調理器具ナンバーワンです。

白いお米が好き!という方はもちろんそのままで、手軽にミネラル補給したい!スーパーフード取り入れてみたい!という方はぜひライスベリー入りで楽しんでくださいね。

ではまた!

タイトルとURLをコピーしました